2011/05/23

10進法より12進法?

なぜ10進法を昔の人たちは採用したのだろう。
指の本数が10本だからというのが僕の中では最有力。

10進法は、たとえば「3割」という表現のように、人間の感覚に
すっかり同期してしまったように思う。
約数の多さなど、12進法の方が便利な面もあるにはあるけれど。

とはいえ、10進法でないものも身の回りにはある。
角度(360度)
時間(1日=24時間、1時間=60分、1分=60秒)

また、英語などの言語は、10からというよりは
13から違うルールになる(-teenはthirteenから)

最近、日本の東西での電気の周波数の違いが話題になったけれど、
西日本がアメリカの60Hzの発電機を輸入し、東日本がドイツの
50Hzの発電機を輸入したことに起因しているそうで。
僕は、(関西-アメリカ-60)(関東-ドイツ-50)という
各3項目の性格分類に、「この分類以外にない」と妙に納得して
しまうのである。


アメリカという国は、今でもヤード・ポンド法が一般的に
使われている。(1yard=3feet, 1feet=12inch)
それゆえに、アメリカやイギリスの模型の縮尺は1/48、1/72が
標準的。

建設業界では、図面の縮尺(スケール)は、用紙サイズと
関係してくる。たとえば、A3で1/400の図面をA2にレイアウト
し直すとき、A3とA2のサイズの比率は1:√2なので、
A2では 400/√2=282.8.. より、すこし縮小して1/300で
レイアウトするとちょうどよい。
これがA3で1/300の場合だと、300/√2=212.1.. より、
A2では1/200だと少しはみ出るし、かといって1/300だと
A3と同じスケールなので用紙サイズを大きくした意味があまりない。

なんとなく、12進法ならもっとスマートにスケールを調整できる、
と思っていたけれど、いろいろ試してみたら、10進法と
あまりかわらないようだ。