2007/10/05

模様替え


↑模様替え前後のプラン(間取図),右が現在の間取。クリックで拡大。


この5月に大きな家具を購入した。引っ越し以来初めてである。それと同時に3年間そのままだった部屋の(家具の)レイアウトも替えた。建築学科に所属しているせいか、部屋に関しては不満が多く目に付く。RCなのに内断熱、上階の音漏れ、窓の結露、せせこましい水周り等々、枚挙にいとまがない。まあ、日本のワンルームアパートはどこも似たようなものだろう(日本の住宅の問題点については別の機会に述べるつもり)。今の部屋で一番問題なのは、収納の不足だった。家具を買ったのもそのため。上の図で赤く縁取られた灰色の四角が今回買った衣類収納。それ以外に部屋にあるのはデスク、本棚、テーブル、テレビ、カーペットである。ちなみに破線はふとんを示している。(図面上にはないが左のプランの左下隅には衣類掛けを置いてあった)模様替えに際して考慮したことは、使い勝手が良く、片づけがしやすいレイアウトにするということ。例えば、下着類は右上の押入れの中のケースにしまってあるが上着類は左下隅のところにかけてある。1つの動作で場所を行き来するのは面倒である。また、ベランダに洗濯機が置いてあるのだが、衣類掛けのすぐ右側に洗濯物のかごが置き放しになる。その結果として部屋の南側半分がデッドスペース化し、散らかってくる。それは、着替え・洗濯以外の動作・居場所が北側半分で完結しているということも要因の1つだった。それから、デスクの位置に関して、1人暮らしなので座るところが動線をさえぎっていても問題ないはずなのだが、何か落ち着かない。なので、次第にデスクは使われる機会が減っていった。ノートPCはいつもテーブルで使っていた。このデスクを動かす必要性と、衣類収納を押入れ周辺にまとめたいという願望から、もとのレイアウトを180度回転させたものがうまくいくような気がした。デスクには手元照明があるが、どうせなら部屋の照明もデスクに向かって左後ろの方向にがある方が物を書くの時都合がいい。テレビは左上へ。レイアウトを考えるときすでに衣類収納の欲しいものに目星を付け、寸法もチェックしていた。だが欲しい衣類収納は右上の壁面には納まらない。納まるものがあっても容量的に足りないだろう。それに壁面に納めると押入れの開き戸が開かない、開け放しても間口が狭くなって使えない。ここはあえて左の図のように配した。そうすると右上の1㎡弱のスペースをブース化できる。1歩も動かずに着替えられる。また滅多にないが、物が散らかった時はとりあえずブースに放り込んでおけば動線は確保され、「足の踏み場がない」という状態は、まずなくなる。カーペットとテーブルの床座の居場所を左下に配したのは良かったと思っている。隅は落ち着くし、せっかくなら南の窓側に居場所があったほうが良い。窓には隣棟しか映らないので南を向いていたってしょうがない。今回の模様替えでこの部屋もだいぶ快適になった。ただ、1つだけこの模様替えを阻むものがあった。電話線(インターネット用)の受け口が元のデスクのそばに、テレビのアンテナ線の受け口が元のテレビのそばにあったこと。ほんの少しだけためらったが、このレイアウトには妙に自信があり、なんとしても模様替えを完遂したかった。それに、ケーブルや金具を買ったり、DIYの作業を計画したりすることこそ煩わしかったものの、(父親譲りなのだろうか)作業自体は苦ではなかったし、すんなりと幅木にケーブルを這わせられた。

建築設計は得意な方ではないし、後悔ばかりが残っているけれど、これは我ながらうまくいったなと半年近く経った今も満足の出来である。

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