2018/03/15

コーヒー・トラベラー

近所の豆店で、どの産地にしようかと選んで買う。
 生豆で200g、実質160gくらい。
毎朝2人で飲めば16杯、8日分。
1週間強で飲みきる計算になる。 

コーヒーの味は産地によってまるで違う。
焙煎の深さ、淹れ方によっても変わるけれど、
焙煎と淹れ方は変えないようにしている。 

新しい豆を最初に飲む日は、
前日までの味との違いに違和感を覚える。
前日までの味を期待しているので、
美味しくないとさえ感じる。 

だけど、毎日飲んでいると、
舌と鼻がその豆になじんでくる。
予想と結果の誤差が収斂していくのである。
フィードバックやキャリブレーションと呼んでもいい。 

違和感を感じたくなければ、
毎回同じ産地の豆を買うということも考えられる。
いつもと同じ味、自分のもっとも好みな味。
変化と安定、どちらを嗜好するかといえば大げさだろうか。 

我が家は、これこそが一番美味しいという産地を
まだ確立していない。
あの産地もこの産地も捨てがたく美味しいのである。
そして、まだ飲んだことのない産地もある。 

まだ知らない美味しさを求めて
今も世界中の産地を旅行中なのだ。

0 件のコメント: