2007/10/03

花巻とろろそば

先の記事「旅とは」の実家へ帰る途中、梅田で昼食をとったときの出来事。

自販機で食券を買う、セルフサービスの店やった。gilsonの前で食券を買っとったおばちゃんのおつり20円のうち10円が跳ねて地面に落ちた。「10円飛び落ちてナァ、いやびっくりしたわ~」と、赤の他人のgilsonに話しかけてくるあたり、さすが大阪のおばちゃんやと思う。

「花巻とろろそば」の食券を買い、カウンターに渡す。ほどなく「花巻とろろそばでお待ちのお客様~」との声がしたんで立ち上がったけど、一足先にさっきのおばちゃんが取りに行った。おばちゃんも同じ「花巻」やったんか。

他のメニューが3~4品呼ばれた後に、「ハモ天ざるそばでお待ちのお客様~」の呼び声。何回か呼ばれても、誰も取りに行かない。あれ、間違えてハモ天を頼んだんかな、と思ってテーブルのメニュー表で値段を確認する。いや、やっぱり「花巻とろろそば・480円」で合ってる。それにしても遅いなぁ。gilsonの「花巻」はどうなっとんや。誰も「ハモ天」を取りに行かないし、さすがにおかしいと思って店員に聞く。「いや~食券がハモ天ざるそばになってるんで…」と「ハモ天ざるそば・580円」の食券を見せられる。gilsonは480円しか払ってないから「ハモ天」のはずがないと伝えると、苦笑交じりに「ただいまお作り致しますので」との応えが返ってきた。

そのとき確信した。「ハモ天ざるそば」を注文したんは、あのおばちゃんに違いない。
おばちゃんのおつりは20円やった。最初はgilsonと同じ「花巻」のおつりやと思ったけど、「ハモ天」でもおつりは20円になる。何を頼んだかなんて食券を出した瞬間に忘れてしまったんやろ、おばちゃん。それで、最初に出てきたモンを適当に受け取った、と。

おばちゃんはgilsonが食べるはずやった花巻とろろそばをさっさと平らげて、店を出て行った。おばちゃん、100円損したで。

3 件のコメント:

hirottyan さんのコメント...

「花巻もハ」「ハモ天もハ」。店員も食券をちゃんと確認してない。間違えたのも無理ないか。おばちゃん、何でもよかったんでしょうね。ちょっと面白い話です。
もし「ハモ天」が冷めてないようだったら、店の人に「捨てるのもったいないやん。ボクこっちでもええわ」とぬけぬけと¥100-高いそばを食べてしまう。店の人も喜ぶ。こうできればgilsonさんも「立派な大阪の兄ちゃん」になれます。(中島らもの悩み相談みたい)
あるいは「なに、ボクの花巻食べた?。ほんなもんいかんに決まっとるがや」と中部ふうに怒ってみてもよかったかも。

**up快調ですね**

匿名 さんのコメント...

四国のおばちゃんも同じようなことをよくしています。顰蹙をかっているのかな?
私は「100円高いのいただきます」して「得した、得した」と吹聴する正統派おばちゃんです。gilson君は「花巻」を選択したからには「ハモ天」に心変わりはしない人ですね、きっと。

それより、自販機で食券買う店で「花巻」やら「ハモ天」やらとは気取りすぎメニューですわ。ホンマに恥ずかしげもない。値段も中途半端。そっちの方が気になります。

gilson さんのコメント...

>hirottyanさん
自分がハモ天を食べる。そのほうがいいとは思いましたが、それを食べると「負けた」ような気がして譲れませんでした。まだまだ子どもなんでしょうね。
何回もハモ天が呼ばれている中、花巻をすすりながら「誰やねん」とばかりに周りを見回していたときの表情、さりげなくおぼんを返却口へ戻し、去っていった後姿が忘れられません。
>ё子さん
四国のおばちゃんは10円が落ちても、注文の間違いを指摘されても「つらい~」と言うのでしょうね。容易に想像できます。